馬根宅へ赴く。
馬根母と馬根祖父に御挨拶。
学生時代は散々迷惑をかけた馬根家族。
一階は浸水し、飼っていた犬が亡くなったとのこと。
リビングのフローリングを新しくしたそうだ。
離れの扉は外れたままになっていた。
玄関の前で皆さんで写真を撮ったのだが、組み合わせが無茶苦茶なのでupは控える。
お別れした後、少し歩く。
いつもここに来るときは夜だったのでわからなかったが、公園がある。
海沿いなので思いっきり被災したであろう、フェンスがなぎ倒されている。
そのフェンスの間からタンポポが咲いていた。
溝の水が溢れ出てできた水たまりにはオタマジャクシがいた。
僕が宮古で見て回ることができたのはこの堀内の公園が最後だった。
ここを見ることができてよかった気がする。
今回、宮古に帰って、時間の許す限り、回って写真を撮った。
写真をやるものとしての習性のようなものが働くので、撮る写真、撮るべき写真というものの線引きが難しかった。
そのことについてはまだ答えは出てない。
被災地。
残酷な光景が多かった。
自分の産まれ育った土地。
その反面、写真を撮る者としての血が騒ぐ。
「もっと踏み込んで、もっと悲惨な、もっと酷い写真を撮りたい。」
そんな声が聞こえる。
目の前にはいくらでも残酷な被写体がある。
木に引っかかったままの衣服。
波に漂うベビーカー。
瓦礫の中から顔を出すぬいぐるみ。
僕が宮古出身じゃなかったら迷わず撮っていただろう。
撮った写真の倍以上、撮らなかった写真が多い。撮らなかった写真って何だ?
写真を撮らないことが正解かどうかはわかりませんが、後悔はない。
どんど晴れ。